こんにちは、スタッフの高橋です。
昨日8月25日から本日26日と一泊二日で夕の川久保店主とサッポロビール様のご厚意で北海道の余市の葡萄畑の研修に行ってまいりました。
余市といえばニッカウイスキーが有名ですが、近年余市ではドイツ系品種などのワイン用葡萄栽培も盛んに行われています。
なぜ、余市が葡萄栽培が盛んになってきたのか、それは余市という土地はまず良質な水源があること。そして北海道の中でも寒すぎず比較的温暖な地域で、涼しい気候の方が葡萄の酸度が高まり、香りの成分も高まるためワインにするには良い葡萄ができるそうです。また梅雨がないため葡萄が苦手とする雨の心配も少なく、病害も涼しい気候では病原菌が活発に活動できないため病害が発生しずらいようです。
また冬には降雪があることも良いようです。降雪は葡萄の木にとっては良くないのではないかと思いましたが、逆に降雪により葡萄の木が雪に覆われて雪の中は0度くらいに保たれるため保温効果があり、葡萄の木が枯死してしまうのを防いでくれるため凍害も起こりずらいようです。ただ雪の重さで幹が倒れてしまわないように、葡萄の木を植える際あらかじめ斜め45度くらいに植えていました。
このように余市では葡萄栽培に適した土地であるそうなのですが、サッポロビールは他のメーカーやワイナリーに先駆けて1984年から余市に目をつけて契約農家とともに葡萄を栽培してきました。
今回私たちが伺ったのはサッポロビールの余市の契約農家6軒のうち、塩出さんと弘津さんという農家の方々の畑を見学させていただきました。
最初に伺ったのは塩出さんの畑で、塩出さんはドイツ系品種のケルナーとミュラートゥルガウとオーストリア系品種のツヴァイゲルトレーベを栽培していました。
塩出さんの畑はとても急勾配な土地にあるのですが、その方が土の水はけが良く、葡萄栽培に適しているそうです。
樹齢一年のツヴァイゲルトレーベ。葡萄を収穫できるのは3年目くらいだそうです。
次に伺ったのは弘津さんの畑で弘津さんはワイン用葡萄の専業農家で後継者の息子さんと6.5ヘクタールもの広大な土地で葡萄栽培を行っています。
弘津さんは塩出さん同様ケルナーとツヴァイゲルトレーベと他にバッカスという品種と契約農家では唯一のフランス系品種のピノノワールを栽培しています。
ピノノワールは栽培が難しい品種と言われていますが、北海道では最近栽培が増えてきた品種で、余市でも中央葡萄酒や小布施ワイナリーの曽我さんの弟さんの貴彦さんもピノノワール栽培をしてワインを造っています。
弘津さんはピノノワールの栽培は5~6年目だそうです。
弘津さんはとても謙虚な方ですが強い芯を持った方で、他の余市での葡萄栽培者に対して、誰にも負けるつもりはない、とおっしゃっていながらもご自身の畑は誰がいつ見てもらってもかまわないし、栽培者同士お互いに分かることは意見を出し合ったり、教えあって余市の葡萄栽培をみんなで底上げしていきたい、とおっしゃっていたのがとても印象的で魅力的な方だと感じました。
これまでに余市のピノノワールを飲んだことがありましたがどれもおいしくて、まだまだ始まったばかりのピノノワールの栽培がこれからとても楽しみです。
また今回伺った塩出さんも弘津さんもとても熱心で情熱的な方々で、瓢でも取り扱わせていただいている、北海道ケルナー辛口は、この余市の葡萄を使ったワインですので是非ともたくさんのお客様に飲んでいただきたいと思いました。
これまで見た葡萄畑とは規模が全く違い広大で、とても勉強になった研修でした。



